[035]
日本共産党 横田甚太郎
自由党よ、恥を知るなら、世界をすなおに見ろ。世界では、米国に対立し、自由党がきらう政権のもとにおいてこそ、ソ連、新中国の電源は開発され、河川は改修され、人民の自主権は回復され、国勢は隆々と盛り上っているではないか。
モスクワに建った科学の殿堂、モスクワ大学のことを知っているか。平和と幸福のために自然を改造するスターリン共産主義大自然改造計画の偉容を知っているか。
蒋政権下、60億ドルの米資で動員されなかった中国人民が、人民政権のもとでは、淮河治水に200数十万の動員に成功し、河は治まり、農工業は栄えつつある現状に眼をつぶるのか。
この人民政権と国富のもとに招く世界経済会議には参加させぬと、アメリカ政府と日本政府が共産主義者を監視続けていても、温厚篤実、日本の未来のために考える緑風会の高良氏と、改進党の宮腰氏や、実業界の帆足氏は、モスクワの空から、日本のメーデーに祝電を打って来ているではないか。
現下日本では、治安を乱す人々と呼ばれ、中核自衛隊、パルチザン、ゲリラ、人民軍と悪く宣伝されている人々こそが、世界のどこかで政権をにぎったとき、皮肉にも電気文化の花を咲かせ、アメリカの侵略を一歩も入れぬ驚異的治世をやっている事実のみが証明されているではないか。